私が飲食店でアルバイトをしていた時の話です。
小さなお店だったので、午前中は私一人で担当していましたが、その日はお店に着いてから、お店の鍵を自宅に置き忘れてきてしまったことに気が付きました。自宅に戻っていては開店時間に間に合わないしどうしようかと考えましたが、ふとお店の裏口のことを思い出しました。たしか店長は裏口の鍵をいつもどこかに隠していたはず…そう思って裏口付近を探すと大きめの石の下に鍵が置いてあるのを見つけました。ほっとしたのもつかの間で、これは非常に怖いことであることを感じました。その裏口へは建物と建物の隙間を通って行くのですが、その幅は1メートル程しかなく非常に人目に付きづらい位置にあります。盗みを働くにはうってつけです。私のようなものでも簡単に鍵を見つけることが出来たので、これは泥棒に目を付けられたらひとたまりもないなと感じ、その日のうちに店長に危ないから外に鍵を置かないようにと言いました。
これはもちろん玄関にも言えることです。夫婦共働きで子供がいる家庭などは、もしかしたら玄関の近くに鍵を隠している場合があるのではないでしょうか。それは非常に危険な行為です。わかりやすい場所に隠すのはもちろん危ないですし、たとえわかりにくい場所に隠したとしても、子供が帰宅するのを気付かれないように待ってどこから鍵を取り出すのかを盗み見ればいいのです。何かあってからでは遅いので、鍵を外に隠している方はすぐにやめるべきです。